ダニエル・クレイグ版007は仲間入りしてくれた。そんな晴れやかな気持ちと、もうちょっと観たかった喪失感との狭間でしばらくは、いわゆる007ロスな気持ちをじっくり味わいたいと思う。なんとかロスみたいな気持ちって、そこまでハマれる作品でないと味わえない貴重な時間だと思っていて。なんだか最近味わっていなかった、とても久しぶりな感覚だなぁ。
さようなら、エヴァンゲリオン。 バイバイ、またね。
全て手作りのストップモーションムービーを、たったひとりでスタート、完成までに7年の歳月を費やすという「狂気」とも言える熱量と作品への「愛」を感じる映画。自分の脳内で、自分だけの世界を作って妄想した、あの頃の人形遊びのようなワクワク感をはらみながら、自分の信じるモノを作り続ける勇気と、実際に圧倒的な世界観と完成度で創り上げた事実に、思わず自分でも何かを創りたくなるような映画でした。
アクション映画はどうしても「アクション」へのウェイトが高まりがちだが、久しぶりに「物語」とのバランスの取れた作品を見た気がする。
アニメもここまできたのか…と思わず唸る、重力を感じるほどの描き込み、『機動戦士ガンダム』を知らなくてもある程度は楽しめる懐の広さ、そして『機動戦士ガンダム』を知っていればなおどっぷり世界に浸れるであろう奥行きを持った、素晴らしい映画でした。