夏へ向けてスニーカーを新調したナカトミツヨシ(@meganetosake)です。
今回は NIKE から発売されたスニーカー CRATER IMPACT(クレーターインパクト)をご紹介したいと思います。デザインや機能も素晴らしいのですが、実はこちらのスニーカー、NIKEのサステナブルへの取り組みの中で開発された一足なんです。
そんな NIKE CRATER IMPACTを、ちょっとだけサステナブルのお話を挟みながら、デザインや履き心地をご紹介します。
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この靴を象徴する”クレーターフォーム”
NIKE CRATER IMPACT は、廃棄物をさりげなく混合して作られているのですが、その中でも最も特徴的なのが、厚みのあるソールの部分です。”クレーターフォーム”と呼ばれる青白いラバーの中に、”グラインド”と呼ばれる裁断された廃棄物のラバーが散りばめられています。この”グラインド”が結構カラフルで、”クレーターフォーム”の中にたくさん散りばめられていてとても可愛い。
特に摩耗が激しい部分には黒い硬めのソールが使われていて、歩きやすさや耐久性もしっかりとあります。その中にもカラフルな”グラインド”が散りばめられていて、歩いている時にたまに見えるかな?という部分までとにかく可愛い。言ってしまえば廃棄物から作られたこのソールですが、知らなければ廃棄物から作られたとは思えない、インパクトのあるデザインになっています。
DIY感がワクワクするアッパー
NIKE CRATER IMPACT は、廃棄物を再利用するだけではなく、自身の製造過程でも可能な限り廃棄物を出さないように配慮されています。そのためには製造の効率化を追求しなければならないのですが、その結果生み出されたのが、このざっくりパーツが配置されたアッパーのデザイン。ステッチもできるだけ減らし、近くにあるものを継ぎ接ぎしたようなデザインになっています。
このデザインもまたサステナブルの結果なのですが、継ぎ接ぎ感というか、DIYで作られたような佇まいが”むしろ”可愛いんです。限りある素材を駆使して、数ある制約の中で可能な限りいいものを作ろうという熱量が、とことん伝わってくるんですよ。子どもの頃、周りにある素材だけで頑張って作った自分だけの秘密基地のような、とてもワクワクするデザインなんです。
NIKE のスウッシュロゴもステッチで入っているんですが、ちょっと糸の量を減らした感じがまた、”むしろ”可愛い。サステナブルを追求する中でも何かを犠牲にするわけではなく、”むしろいい!”と思わせてくれるアイデアが詰まったデザインになっています。
アッパーにはオレンジのテープやイエローのステッチといった、蛍光色がポイント使われています。これ、ちょっと派手かな…とも思ったのですが、履いてみると意外とそんなことはありませんでした。
むしろシンプルなコーデに合わせると、靴がワンポイントになって全体が締まるんじゃないかなと思っています。派手めの服に合わせるのもいいですが、例えばグレーのトップスと黒のパンツに NIKE CRATER IMPACT。このくらいがもしかすると、このスニーカーが一番輝く組み合わせなのかもしれません。
軽い履き心地と快適さ
デザインだけではなく履き心地の良さもNIKE CRATER IMPACTの魅力です。ソールの”クレーターフォーム”部分がかなりボリュームのあるデザインなのですが、これが思った以上に軽い。おそらく同じボリュームだったら、エアーの入った靴より軽いんじゃないかなと思えるくらいです。しかも靴底からインソールまで4cmほどあるので、ちょっとだけ身長を盛れます。これも嬉しい機能なんですよね。
おそらく今後サステナブル製品のトレードマークになるであろう、可愛い風車が描かれたインソールはクッション性も抜群です。エアーのような強めの反発というよりは、低反発クッションのような感じでググッと押し込まれる感じかな。長時間でも歩きやすく、しかもメッシュ加工で熱もこもりにくいのでランニングでも使いやすい万能さを持っています。
ちなみに私にとってNIKEのサイズ感は若干小さめなので、普段より1サイズ大きめのものを選んでいます。結果サイズ感もバッチリで、幅もキツくはないのでとっても快適です。
“環境に優しいから買おう”っていう意識は無くていい
昨今日本でも「サステナブル」ってよく耳にしますよね。ファッション業界だと環境省がサステナブルファッションなんてものを提唱しています。日本語では「持続可能性」とも言われますが、簡単に言うと限りある資源を使いすぎないように、また自然をゴミで汚したりせず、未来へ残していこう!といった、今ある環境や文明を未来へ持続させるためのアクションや目標の総称です。書いてみたけど全然簡単にならなかった…「サステナブル」の意味する範囲が広範なんですよね。でもこの地球で生きていく上では、とても大切な考えだと思います。
ただ個人的には、モノを買うときに「これはサステナブルだ買おう」とは意識しなくていいんじゃないかなと思っています。今回購入した NIKE CRATER IMPACT もサステナブルな商品ですが、選んだ時は全く意識していませんでした。あまり考えすぎると難しいサステナブルの世界。しかし偶然いいなと思って買ったものが、偶然サステナブルだった。そうやって間口を広げてくれると自然とサステナブルに関われる。しかも単純にいいものだと思って買っているので、愛着も湧くし、長く使うと思うので結局環境にも優しい。そういうモノを持つことで、当事者意識を持つこともできる。
まずデザインで引き込んで、実はさまざまな問題を解決するための配慮があるんだよというメッセージも持っている NIKE CRATER IMPACT。そう考えると問題解決のためのデザインとしても、とても良い製品なんですよね。
“むしろいい!”が詰まった素晴らしい靴
今回サステナブルとは気付かずに購入した NIKE CRATER IMPACT、どこでサステナブルだと気付いたかというと実は梱包でした。シューズボックスはリサイクルダンボールを使用していて、そのまま配送用ボックスの役割も兼ねています。包装紙は無く、靴の中に詰め込む”アンコ”もありません。箱と靴とタグだけ。まさにサステナブルな製品を象徴するような梱包でした。
NIKE CRATER IMPACT は、サステナブルに配慮するというチャレンジの中、試行錯誤から生まれる”むしろいい!”デザインや機能が全体的に詰まっています。いくらリサイクル素材で作られていても、すぐ捨てられちゃ意味がないですよね。デザインも履き心地も素晴らしく、ついでにサステナブル。そんなさまざまな魅力が詰まった、長く使っていきたい一足でした。
ちなみにメンズだけでなく、レディースシューズもあります。さまざまなカラーリングもあるので、ぜひあなたの一足を探してみてください。