コンクリートのイメージが変わりました、ナカトミツヨシ(@meganetosake)です。
今読んでいる一冊だけを置いておくブックスタンドとして、そしてモノとコトで紹介する本を撮影する際のスタンドとしても、なるべくミニマルなブックスタンドを探していた。そこで見つけて一目惚れで購入したのが、pokune(ポクネ)さんが製作されている、コンクリート製のブックスタンドだ。
コンクリートは日常的に目にしているものです。でも、その用途はビルの建設資材としてなど大規模なものとして使われることがほとんど。大量に使われてるから、逆にコンクリートは見過ごされがちです。
でも、コンクリートにまっすぐ向き合ってみると、それはとてもニュートラルな表情をしていて、落ち着いた佇まいで、そっと優しくなでたくなる存在です。
冷たく見られがちなコンクリートだけど、コンクリートがインテリアや雑貨として暮らしの中にあったら、もっと素敵な時間を送れると思います。そんな想いを持ってコンクリートのプロダクトを製作しています。
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pokune さんは、そんな想いでコンクリートのプロダクトを製作されているそうだ。確かにコンクリートと聞くと冷たいイメージが私にもあったが、今回のブックスタンドが手元に届くと、その印象は一変した。
めちゃくちゃ、かわいい。もっと濃いグレーなのかと思ったが、優しい色味。マットで、落ち着いた質感だ。
角も尖っていなくて丸みがある。初めて手に取った時、なんか、美味しそうと思ってしまった。
横から見ると、三角形のような形になっている。本が載る座面も若干角度がついているので、置いた本の安定感も抜群、倒れてくることもない。
全て手作業で製作されているようで、コンクリート特有の気泡や、小さな欠けがある。これはコンクリートの表情とも言えるもので、世界に一つだけの個性だ。
手に持ってみると、コンクリートらしいしっかりとした重みを感じる。ブックスタンドとしてはかなり信頼感が置ける。実際、想定してないであろうかなり大きな本を載せても、しっかりと支えてくれた。そして底面にはクッションがついている。置いた場所を傷付ける心配もなさそうだ。
シンプルながら角度によって表情が違うので、いろんな角度で眺めたくなる。表面の手触りもマットだが、コンクリート特有の粉っぽい感じはほとんどない。どうやら表面に特別な加工を施しているようで、手にも本にも粉感が着くよう感じはなかった。
試しに、小島秀夫さんの傑作「創作する遺伝子」を置いてみた。氏のモノづくりの際に影響を受けた様々な作品が紹介されている。
文庫本サイズだとジャストフィットだ。
こちらは、糸井重里さんの「かならず先に好きになるどうぶつ。」。糸井重里さんが書いた1年分のことばのなかから、こころに残る「小さいことば」を選りすぐって、毎年1冊ずつ本にしている、小さいことばシリーズだ。心が洗われるので、たまに読む大好きな本。少し大判の本でも、問題ない。
ちょっと大きめの本も置いてみる。高橋伸哉さんの「写真からドラマを生み出すにはどう撮るのか?」写真家が何を想い、何を見ているのかが垣間見える貴重な一冊だ。底面ははみ出てしまうが、思った以上に自然で、違和感無く置ける。バランスを崩さない範囲の本だったら、どんな大きさの本でも収まりが良さそう。
ちなみに iPhone も置いてみた。これはこれで悪くない。どうだろう、前言を撤回して、バランスを崩さない範囲の「モノ」だったら、なんでも収まりが良さそうな気がする。絵画や、アナログレコードなんかも大丈夫そうだ。
しっかり重量感もあるので、様々なモノを置けるpokunteさんのコンクリート製ブックスタンド、寡黙だけどしっかり存在感があり非常にお気に入りだ。
皆さんもぜひ、お気に入りを飾れるスタンドとして、いかがだろうか。